養育費『養育費執行の完全体系』

養育費『養育費執行の完全体系』

「資産家の実家」に隠れる無職・ニートの防壁を破る

相手が「実家にパラサイト(依存)して生活しているため本人は無職・無収入」「親から生活費を現金でもらっているから口座に履歴が残らない」という、実家の財力に守られた不払いのパターンです。「本人名義の資産がない」という一見絶望的な状況ですが、実務...
養育費『養育費執行の完全体系』

「役員報酬ゼロ」という自営業・経営者の偽装工作を破壊する

自営業者や個人経営の社長に多いのが、「新しく会社(法人)を作って、自分の役員報酬をあえて『ゼロ』、あるいは月数万円の低額に設定し、生活費はすべて会社の経費で落としている」という極悪な財産隠しです。「個人の収入がないから差し押さえられない」と...
養育費『養育費執行の完全体系』

国や自治体による「社会的ペナルティ」の包囲網

これまでの養育費回収は、あくまで「個人が裁判所を使って相手の財産を奪う」という民事の手続きが中心でした。しかし、それだけでは逃げ回る悪質な不払い者に対し、現在は行政が直接、社会生活上の不利益(ペナルティ)を科す仕組みが本格化しています。「氏...
養育費『養育費執行の完全体系』

相手の「隠し財産」をあぶり出す実践テクニック

「お金がない」と言い張る相手や、財産を別の口座に移して隠そうとする相手の言い分を切り崩すための、より具体的な調査方法です。弁護士会照会(23条照会)の活用弁護士に依頼している場合、弁護士会を通じて銀行やクレジットカード会社、携帯電話会社など...
養育費『養育費執行の完全体系』

1. 確実な回収のための「大前提」:債務名義の確保

まず、相手に支払いを強制するためには、法的効力のある武器(債務名義)が必要です。手元にある書類のレベルによって、次のステップが変わります。公正証書(強制執行認諾文言付き)がある場合すでに最強の武器を持っています。相手が滞納した時点で、裁判を...
養育費『養育費執行の完全体系』

感情のコストを「ゼロ」にする — 相手を人間と思わない『マシーン・メソッド』

不払い者との交渉で最も避けるべき事態は、あなたが夜も眠れないほど怒り、傷つき、日々の生活(月20万円の維持や子どもとの大切な時間)のパフォーマンスを落としてしまうことです。相手の不誠実さに心を揺さぶられないために、今日からあなたの脳内に「強...
養育費『養育費執行の完全体系』

転職・引越しという「逃亡術」を無効化する

どこへ逃げても「社会」からは逃げられない不払い者が追い詰められたとき、最後にとる手段が「逃亡」です。「会社を辞めた」「実家に帰ったが住所は教えない」と行方をくらませ、これまでの督促をリセットしようとします。しかし、2020年の民事執行法改正...
養育費『養育費執行の完全体系』

最終回:制度による永続的保護

解決は「システム化」にある——法的自動集金装置の完成全10回にわたる制度解説の締めくくりとして、最も重要な概念をお伝えします。それは、養育費の回収を「個人の努力」ではなく「社会のシステム」に乗せることです。一度この仕組みを構築してしまえば、...
養育費『養育費執行の完全体系』

第9回:債務名義のアップグレード

過去の取り決めを「最新の基準」へ更新する何年も前に交わした公正証書や調停調書には、現在の生活実態や最新の法制度と噛み合わない部分が出てくることがあります。また、相手が転職を繰り返したり、連絡を絶ったりした場合、古い書類だけでは対応が難しくな...
養育費『養育費執行の完全体系』

第8回:2020年法改正の遡及適用

古い書類を最新の武器に変える方法2020年(令和2年)4月に施行された民事執行法の改正は、養育費の回収に革命をもたらしました。ここで多くの人が抱く疑問が、「法改正より前に作った公正証書や判決書でも、新しい制度(勤務先の特定など)を使えるのか...
養育費『養育費執行の完全体系』

第7回:履行勧告と履行命令

裁判所からの「最後通牒」を活用する強制執行や間接強制は非常に強力ですが、弁護士費用や印紙代などのコストがかかります。これに対し、家庭裁判所の調停や審判で決まった内容を、費用をかけずに守らせる仕組みが「履行勧告」と「履行命令」です。第7回では...
養育費『養育費執行の完全体系』

第6回:間接強制制度

支払わない相手に「毎日ペナルティ」を課す方法預貯金の差し押さえ(直接強制)は、口座に残高がなければ空振りに終わります。しかし、資産が見当たらない、あるいは特定が難しい場合でも、相手の心理を追い詰めて自発的な支払いを促す制度があります。第6回...